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2008年10月17日 (金曜日)

南部のおすすめ本

こんにちは.未来大の南部です.


高校生のみなさんにぜひ読んでもらいたい本

というか,わたしが最近読んで,予想外の感動があり,

誰かに話したくなった「科学もの」2冊です.


鈴木昭二先生のおすすめ本のコメントのなかに,

「独創的な研究や個性的な人物像を紹介した一冊」

という文章がありました(『ロボット研究者からのメッセージ』).


この「人物像」っていうのが重要で,その人が魅力的で

あればあるほど,その研究テーマも魅力的に見えてくるもの.

すてきな人は,やはりすてきな研究をしているのですね.


そういう人物像も含めて,いや,人物像を描くことを通じて,

第一線の研究者とその研究をいきいきと紹介しているのが,これ.


科学の扉をノックする

小川洋子『科学の扉をノックする』(集英社)


本屋さんでふと目に入り,表紙の絵が著者にあまりにも

似ていたので(笑),思わず手にとりました.


小説家の小川洋子さんが,7つの科学の扉をノックします.

天文学,鉱物学,遺伝子学,物理学,粘菌学,遺体科学,

そして身体トレーニング.


各分野の専門家に会い,研究の面白さ,研究者の魅力を,

美しい,わかりやすい文章で紹介してくれます.


科学ものなのに,1章ごとに,感動で泣けるんです.ほんとに.

飛行機のなかで読んでいて,なんどもこっそり目頭を押さえました.


研究の内容にどきどきし,研究者の思いにじんわりする.

ある意味,おトクな一冊です.


もう一冊は,まさに未来大っぽい科学もの.


サイエンス・イマジネーション 科学とSFの最前線、そして未来へ

小松左京(監修)瀬名秀明(編著)
『サイエンス・イマジネーション』(NTT出版)


またしても本屋さんで出会い,買って読み始めたら

未来大の中島秀之先生(学長!)と松原仁先生が登場して,

びっくりしたり,うれしかったり.


日本を代表する科学者とSF作家によるシンポジウム,

「サイエンスとサイエンスフィクションの最前線,そして未来へ!」

の内容が元になっています.


科学者の発表や問いかけ,パネルディスカッションと,

それに応えるかたちでのSF作家による書き下ろし小説.

これらが交互に登場し,ひとつの世界を織り上げていきます.


ロボット,人工知能,情報処理,ヒト,脳,意識,言語,文化など.

ホットな科学の話題が盛りだくさん.


圧倒されるようなボリュームですが,臨場感あふれる書きっぷりなので,

まるでそのシンポジウムに参加して,いっしょに笑ったり考えたり

しているような気分になり,あっという間に読み進められます.


クールな科学を通して,人間のあたたかさを知る.

科学者の人となりを通して,科学の未来に思いを馳せる.

そんなところが,とても面白いと思いました.


どちらを読んでも,理系男子がとってもすてきに見えてきます(笑).

(理系女子が登場しないのは,ちょっと残念!)


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