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2008年7月

2008年7月29日 (火曜日)

がんばりました@Linz

こんにちは.未来大の南部です.


今日は,わたしの研究のことと,すこし前に行った

リンツでの学会発表のことをお話しします.


わたしの専門は認知心理学ですが,最近では,違う分野の方々と

いっしょに研究する機会が多くなりました.


分野をこえた共同研究は,互いに期待が大きいぶん

プレッシャーもありますが,刺激的でとても勉強になります.

異分野のコミュニケーションによって,ひとりでは

解決できない問題に取り組んでいくのは,ほんとうに楽しい.


この数年は,筑波技術大学の岡本先生のチームと,

盲ろう者のコミュニケーション支援

の研究を行っています.


視覚・聴覚に障害のある盲ろうの方が,会話により積極的に

参加することができる環境を目指して,装置の開発と

コミュニケーションの分析をしています.

わたしは,実験&分析担当.


この数年の試行錯誤によって,

盲ろうの方の通常の会話をじゃませずに,

より活発なインタラクションをうながすことができる

システムのあり方が見えてきました.


そして先日,

International Conference on Computers Helping People
with Special Needs(ICCHP2008)

という学会で,発表の機会に恵まれました.


(あまり大きな声では言えませんが)

行くまではリンツってどこ?って状態(笑).


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オーストリア第3の都市.人口19万人.

路面電車が走っていて,どこか函館に似た雰囲気があります.


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「あいづち振動装置による盲ろう者のコミュニケーション支援」

対話行動の量的な分析と質的な分析の両方を,10分間(!)で

必死になって話しました.


英語での発表が得意でなくても,がんばればなんとかなるものです.

会場から叱咤激励のさまざまなコメントをいただき,

そのうち,会場全体でディスカッションのような状態になりました.


もうその状態では英語のスピードについていけずに

アワアワしたのですが,いろんな方に助けていただいて(感謝!),

どうにか発表を終えました.


ものすごく楽しかった!


伝えたいことを受け止めてもらえた実感があって,

ますますやる気になりました.


自分の発表が終わったら,この旅をたのしむ余裕も

出てきたりして.

(もちろん学会には,最終日までしっかり参加しましたよ)


ペストリンクベルク巡礼協会の近くで,食事をしたり,

コンサートに行ったり...


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ドナウ川のあたりをお散歩したり...


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観光の目玉である三位一体の柱もそっちのけで,

自分と同じ車を探しまくったり...(笑)


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リンツ探検を満喫しました!

そして最後は,リンツ空港で一杯(笑).


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何ごともなく,無事帰国しました.

(実は,往路では途中でフライトがキャンセルになっていたり,

予定になかった乗り継ぎの空港で走らされたりしました!).


盲ろう者のコミュニケーション支援については,

9月の認知科学会@同志社大でも発表する予定です.


この学会では,昨年度のラボメンバーである

岩岸千夏さん(リコー)も卒業研究を発表します.

(テーマは,高齢者の認知特性と家のなかの情報機器使用)


この挑戦も,ほんとうにうれしい.


いろんな分野の人たちと,どんどん研究の輪を

ひろげていけたらいいな,と思っています.


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2008年7月25日 (金曜日)

未来大検定!

こんにちは.未来大の南部です.


このブログを始めてから,たくさんの先生が

「南部さん,これ知ってた?」

と,いろんなことを教えてくれるようになりました.


ほんと,ネタに困りません.感謝!


もうすぐオープンキャンパスもありますし,

今日は美馬義亮先生,美馬のゆり先生から教えていただいた

ことのひとつ,教室などの英語名についてお話しします.


いや,クイズです.いわば未来大検定

ほんとうに作ろうかしら(笑).


オープンキャンパスに来てくださる受験生の方々,

ぜひ参考にしてください!


以前,高校生対象のオープンライブラリーの記事のなかで,

ライブラリーの英語名が

「The Lighthouse(灯台)」

であることをご紹介しました.


以下のクイズ,この「灯台」から連想できることが

大きなヒントになります!


それでは,さいしょの問題.

未来大でいちばん大きな教室である「講堂」の英語名は

なんでしょう?


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(1年生のシステム情報科学概論.南部が担当した
最終回のレポートを書いているところです.みんな
予想以上によく書けていました!)

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(これは外から見たところ)


いちばん大きいってところがヒントです.

正解は...(クリックすると大きな画像が出てきます)


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その次に大きな「大講義室」は?


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(3年生のヒューマンインタフェースの授業中)


こんどは講堂よりもちょっと小さいから...


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そして「中講義室」.これはなんというでしょう?


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(こちらもヒューマンインタフェースの授業中.
このときはカイデザインの小川俊二さんが講師を
してくださいました)

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(お,最前列に病院プロジェクトのメンバーが!)


もっとちっちゃくなったので...


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とっても函館らしいネーミング.


はい次です.正面玄関横の,ミュージアムは?


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(授業の成果発表会に使われることもあります)


英語名はそのままMuseumかと思いきや...


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これ,いいですよね! なんだかわくわくします.


それでは,体育館は?


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ヒントはやっぱり,大きいってこと.


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はい,お疲れさまでした.ここで検定終了.

と,ここまで来て,気づいちゃいましたか?


前にもご紹介しましたが,

ここの名前はプレゼンテーションベイ.


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発表会などが行われる場所です.


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(これは昨年のプロジェクト学習の中間発表会)


ベイがあって,波(体育館)や灯台(図書館)がある.

クジラ,イルカ,イカなどもいたりして...


そうなんです.

大学全体が海のイメージで表現されているんです.


ということは,ミュージアムTreasureBox Museumは

海賊の宝箱って感じかしら?

すごくすてきなネーミングですよね.


でもなんで,

大講義室は「Dolphin」,中講義室は「Squid」なのに,

講堂は「Whale」じゃなくて「Kujira」なんだろう.

美馬先生に聞きにいかなくちゃ!


未来大のみなさんは,どのくらい知ってた?


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2008年7月22日 (火曜日)

函館港花火大会

こんにちは.未来大の南部です.


先週の日曜日,函館港の花火大会がありました.


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まだほんの少しだけ空が明るいころにスタート.


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5000発打ち上げとのこと.

断続的(シリーズごと?)に,けっこう長いあいだ

たのしむことができました.


ほんとうはこの時間,たまった仕事を片づける予定だった

のですが,花火大会ならしょうがないということで(笑),

右手にカメラ,左手にビールでじっくり観賞.


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大学生のころはよく,地元横浜の花火大会(山下公園)に

行きました.

そういえば横浜も函館も,来年開港150周年なんですね.

来年のこの花火大会は,もっとすごいことになるのかしら.


未来大も来年10周年を迎えるため,いまからいろんな

イベントを企画しています.お楽しみに!


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2008年7月18日 (金曜日)

ヒューマンインタフェース演習

こんにちは.未来大の南部です.


今日は,7月22日,23日にMac教室で開催される

ヒューマンインタフェース演習 作品展示会

のご案内です.


この科目は,デザインコースの3年生が履修しています.


ヒューマンインタフェースの講義も同時に受けながら,

演習では,山本先生,姜先生の指導のもと,

実際に手を動かしてものづくりを行います.


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今年の課題は,

函館朝市のサイトの再構築.


ユーザ(閲覧者)の認知という観点から現状を分析し,

新たなデザインを提案する.

ユーザに評価してもらい,さらに改善していく.


半期という短い時間に,「ユーザにとってよいデザイン」

のためのフルコースを実践しました!


姜先生のお話しでは,ちょっと大変だったかもしれないけど,

できあがった作品のなかには,目をみはるような良いものが

いくつもある,とのこと.


学生の作品を実際にさわってみることができる展示会です.


2日間という短い開催期間ではありますが,

未来大のデザインコースがよくわかる機会だと思います.

ぜひいらしてください!


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2008年7月16日 (水曜日)

HI-FUN Summer Desing Workshop

こんにちは.未来大の南部です.


今日は,夏休み期間中に行われるデザインコースの活動を

ご紹介します.


8月7日から14日まで,韓国にて,

HI-FUN Summer Desing Workshop

が開催されます.


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韓国の弘益大学と未来大が,合同でデザイン演習を行う

イベントです.


未来大からは,姜先生とともにデザインコースの学生9名が参加.

なんと,弘益大学の学生のお家にホームステイするんです!

韓国の生活もじっくり体験できそうですね.いいなぁ.


弘益大学は,韓国のなかでデザインのもっとも有名な大学で,

表現技術がとても優れています.

未来大は,認知心理学や行動分析,プログラミングなども含め,

いろいろな視点から論理的にデザインを学んでいます.


この2つの大学の学生による,デザインワークショップ.

これはおもしろいことになりそうです!


韓国かぁ...いい夏休みになりそうですね.

どんな成果が見られるのか,いまから楽しみです.


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2008年7月14日 (月曜日)

数学のこと(5):道具を磨く

こんにちは.未来大の南部です.


数学シリーズ,なんと5回も続いてしまいました!


考えれば考えるほど,書きたいことがどんどん

増えていって...

気づいたら「ナンブラボブログ」じゃなくて,

「数学ブログ」になってしまいそうな勢いです.


認知心理学が専門のわたしが「数学ブログ」

っていうのはだいぶ無理があると思うので(笑),

とりあえず,今日が最終回.


少し前に,担任クラスの1年生が,

受験前に「未来大は数学ばっかり」というウワサを聞いた,

と教えてくれました.


なかにいると,そんなふうにはまったく感じないのですが,

外からはそう見えるのかしら...


むむむっ,なぜ?


ちょっと気になったので,ほんとうのところはどうなのか,

高村先生に聞いてみました.


それでわかったこと.


(以前のわたしが思っていたような)数学に対する誤解が,

未来大に対する誤解につながっているような気がします.


高村先生が「解析学1」の履修者(1年生)に配布している

「受講ガイド」のなかに,いくつもなるほど,と思う

ことばがありました.


これを読んで,私のなかのもやもやも,すっきり解消(笑).


解析学は,「答えがある問題を解く」ことが目的ではなく,

「未知の問題に挑戦するための道具を正確に使えるように

すること」が目的である.


良く学習すると解析学という1つの学問の論理構造が

わかるようになる.またそれを支えているものが,

自分の手を使って計算した結果であることもわかる.


あぁやっぱり,数学はそれ自体が目的なのではなくて,

世界を知るため,つくりあげるための,

大切な道具ということなんですね.

だから,道具を手になじませるためには,とにかく手を

動かして使い続けることが重要なわけで.


高校までの授業や,受験のための勉強とは,

たぶんまったく違う考え方.

もしかしたら最初は,この違いに面食らうのかもしれません.


あたまを切り替えないと,道具を手になじませる

ということを楽しめない.

楽しめないと,どうしても「数学ばっかり」っていう

とらえ方になっちゃうんだろうな.


でもそれは,とても残念なこと.


せっかく大学に来たんだから,自分が世界と向き合うための

道具を,自分の手でぴかぴかに磨いていってほしいな,

と思うのです.


これって,数学だけじゃなく,大学で学ぶということ

すべてに関係していますよね.

大学で学ぶことを,○をもらうため,単位をもらうため

なんて思っていたらもったいない!


考え方を変えるというのは,簡単なことじゃない.

でも,がっつり大学の数学と向き合っているうちに,

大学で学ぶということの楽しさを満喫するための

基礎体力のようなものが身につくんだと思う.


おっと.


またちょっぴり熱く語るモードに入ってしまいましたが(笑),

もしかしたら未来大生には,

「もう,そんなことわかってるよー!」

って言われちゃうかも.


というわけで,「未来大は数学ばっかり」というウワサに反論.


みんないっしょうけんめい,自分が世界と向き合うための

道具を,自分の手で,ぴかぴかに磨こうとがんばっているのです.


人から与えられただけの,中途半端な道具じゃあ,

楽しむことなんかできないもんね.


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2008年7月11日 (金曜日)

数学のこと(4):もういちどやってみる

こんにちは.未来大の南部です.


これまで3回に分けて,数学のことについて

お話ししてきました.

先日,それを読んだ数学の先生が,

「こんなことやっているから,見においで」

と声をかけてくれました.


それはなにかと言いますと...

「数学基礎習熟クラス」です!


同じ大学にいながら,こういう取り組みがあることを

まったく知りませんでした.ごめんなさい...


「数学基礎習熟クラス」の目的は,

数学の基礎をもういちどじっくりやってみる,ということ.


中学・高校の数学って,意外に手ごわい.

でも実は,大学でもかなり使えるものなんです!


具体的に言うと,

  高校:2次方程式が正確に解けて,その幾何学的な意味がわかる

 →大学:微分方程式,統計論,力学基礎

  高校:文字が入った中学の1次方程式が解ける

 →大学:線形代数,非線形力学

ということになるそうです.


実際のところ,中高の数学に不安を感じたままだと,

大学でさらにその不安が大きくなってしまい,

そのままつまづいてしまうことが多いみたい.


だからこそ,ひとつひとつ自分の手で,その不安を

とりのぞいていくことが大切なんですね.


このクラスにおじゃましてみたら...

いやはや,びっくりというのが正直なところでした.


だって,授業時間外(5限のあと)に,勉強したい人が

集まって,ほぼ1ヶ月間毎日やってるんですよ!


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さてここで問題です.

このなかに,数学の先生は何人いるでしょう?


...正解は,3人!


この「数学基礎習熟クラス」は,講義ではなく

ドリル形式で,参加者のペースで進められています.

そのため,毎日複数の先生が参加して,ひとりひとりに

ていねいに対応しているのです.


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こちらは,上野先生.


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高村先生.

研究室に癒し係のごまちゃんがいる,あの方です(笑).


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そして,高橋信行先生.


なかでも特にいいな,と思ったのは,

雰囲気が明るく,楽しそうなこと.


すべての問題を解き終え,この日で修了したある学生さんは,

「先生とたくさんコミュニケーションできたのがよかった!」

と話していました.


うんうん,ほんとにそうだよね.

先生のほうだって,たくさんコミュニケーションとれるのは

うれしいのですよ!


「これで数学の基礎はばっちり!」って思えるようになる.

たぶんそれが,いちばん大事なこと.


不安がなくなったら,自信が持てたら,

数学の世界はまったく違って見えるんだと思います.


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2008年7月 9日 (水曜日)

数学のこと(3):5分でたのしむ数学50話

こんにちは.未来大の南部です.


数学のこと(1), (2)に引き続き,数学シリーズです.


今日は,もう少しだけ専門的な数学の本をご紹介します.


5分でたのしむ数学50話

エアハルト・べーレンツ『5分でたのしむ数学50話』
(岩波書店)


ドイツの新聞に連載された,数学コラムからの抜粋です.

タイトルどおり,1話はあっという間に読めてしまいます.


ところどころに「うーむ,これは私には難しい」と感じる部分も

ありましたが,身近な題材と明快な説明に,「あ,そうなんだ!」

と驚くことも多く,あきずに,挫折せずに,読み進めることが

できました.


そのなかで,ふむ,なるほど,と思ったところ.


「科学技術が数学なしには機能しない」ということの説明の

なかに,こう書かれていました.


[パソコンにはよくIntel insideなどといった品質保証マークが

ついているが]ほんとうはもっと多くの生産物に「数学inside」

という品質保証マークがついていてしかるべきだ.


「数学,入ってます」


この言い方にはちょっと笑ってしまいますが,

なるほど,そのとおりですよね.


生産物だけでなく,人,社会,環境,なんだって,

数学によってその本質に迫ることができるということ.


せっかく未来大にいるのに,「わたし文系です!」

なんて言っていまだに数学を遠ざけている自分が,

もったいないなぁって思えてきました...


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2008年7月 8日 (火曜日)

数学のこと(2):世にも美しい数学入門

こんにちは.未来大の南部です.


数学のこと(1)に引き続き,数学シリーズです.


今日は,(以前の私のように)数学を遠い存在に

感じている人に向けて,おすすめの本を紹介します.


博士の愛した数式 (新潮文庫)

小川洋子『博士の愛した数学』(新潮文庫)


小説です.映画にもなっていましたね.


記憶が80分しかもたない博士と,家政婦,

その10歳の息子の物語.

数学で世界を切りとる博士に,親子がそっと寄り添い,

あたたかい日々をすごしていきます...


本を読んだときに想像していた「家政婦さん」は

夏川結衣さんのようなイメージだったのですが,

映画では深津絵里さんが演じていて,ちょっとびっくり(笑).


でも,どちらも心から感動できる,とてもよい内容でした.


実はこの小説の前に,こんな本を読んでいました.


世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)

藤原正彦・小川洋子『世にも美しい数学入門』
(ちくまプリマー新書)


この2冊を読んで,冷たく近よりがたい感じがしていた数学が,

ふわっとあたたかいもの,身近なものに思えるようになりました.


たしかに,数学って美しい.

それに,この世界に魅せられた人たちのことも,

すてきだと思いました.


おそらくずっと若いころから,

数学は○をもらうための技術ではないということに,

世界を理解し,表現するためのことばだということに,

気づいていたんでしょうね.


そのセンスが,ちょっとうらやましい.


ちくまプリマー新書は中高生向けのシリーズですが,

私の本棚にあった『世にも美しい数学入門』は,

いま実家の父が持ち帰って読んでいます.

大人になってからでも遅くない,そんな気がします.


数学は苦手って思っている人も,ぜひ手にとってみてください.

世界の見え方がすこし,変わるかもしれません.


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2008年7月 7日 (月曜日)

数学のこと(1):世界を理解するためのことば

こんにちは.未来大の南部です.


これから数回に分けて,「数学」にかかわる私自身のこと,

おすすめの本などについて,お話ししたいと思います.


ところでみなさん,数学はお好きですか?


数学って聞いただけで「うっ」ていう気分になる人も,

少なくないかも.

...じつは私も,そうでした.


高校生のとき,数学は,とにかく「やっつけるもの」でした.

正解にたどりついて○をもらえれば,それでいい.

テストでいい点を取れれば,それでいい.


数学の成績は,そんなに悪くはなかったと思います.

(20年も前のことなので,記憶はあいまいですが)


でも,○をもらう技術しか身についていなかったので

(概念を理解するのではなく,ほとんど暗記してました),

テストが終わったら,勉強した内容なんてあっという間に

忘れてしまいました.


大学のときは,文系学部だったこともあり,数学そのもの

からは少し遠ざかっていました.


そして,(あまり大きな声では言えませんが)大学院で

心理学の研究をしているときでさえ,実験データから

意味のある結果をひきだす技術さえあれば十分だ,

それ以上のことはあまり勉強したくない,

そんなふうに思っていました.


つまり,数学なんてどうでもよかったのです.

私の人生になんの関係もない,そう考えていました.


でも...


私たちは,ことば(日本語)によって世界を理解したり,

表現したりする.

それと同じように,数学によって世界を理解したり,

表現したりすることができる.


数学は,○をもらうための技術ではなく,

世界を理解し表現するためのことばなんだ.


そのこと気づいたのは,だいぶ大人になってからでした.


大人になるにつれて,自分自身や目の前のことだけでなく,

もっと「わたしをとりまく世界のこと」や「本質的な何か」を

知りたいと思うようになってきたことが,

背景にあったのかもしれません.


そんなふうに考え方を変えるきかっけとなったことは,

いくつかありました.


次回は,そのうちのひとつ,数学の美しさを教えてくれた本を,

ご紹介しようと思います.


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2008年7月 4日 (金曜日)

姜先生のおうちパーティー

こんにちは.未来大の南部です.


こないだ,うらやましすぎてちょっぴりすねて

しまいそうな(笑),楽しいイベントの話を聞きました.


そのときの気持ちをみなさんと共有するために!

ここでちょっとご紹介させてください.


未来大には,外国人の先生がたくさんいます.


姜(かん)先生は,唯一の韓国人.

わたしは密かに「未来大のヨン様」と呼んでいます.

だって,めがねかけてるし,やさしい雰囲気がほんとに

よく似ているんですよ!


姜先生の研究室(情報デザイン・感性工学)は

とても人気があり,現在,高倍率を勝ち抜いた

5名の4年生が所属しています.


学生と教員がいっしょに飲み会(ただしお酒は20歳以上から!)

というのはよくあることなのですが,なんと姜研究室では,

メンバーの結束力を高め,先生ともっと仲良くなるために,

姜先生のおうちでパーティーをしたそうです!


おうちパーティーのテーマは,「たこ焼き v.s. チヂミ」.

おぉ!,楽しそう&おいしそう...うらやましい!


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たこ焼きをはじめて作る姜先生と,チヂミをはじめて

作る研究室メンバー.

いずれもかなり本格的なものだったようです.


「たこ焼き v.s. チヂミ」の勝負のゆくえは...

両方とも同じくらい,とてもおいしかった! とのこと.


楽しそう&おいしそうな写真を送ってもらって,

ますます複雑な気持ちに(笑).


姜先生,こんどはぜったい南部にも声をかけてくださいね.

わたし,チヂミ大好きだし,たこ焼きひっくり返すの

うまいんです!


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2008年7月 3日 (木曜日)

オープンライブラリー ポスター

こんにちは.未来大の南部です.


すこし前にここでもお知らせした,

高校生対象のオープンライブラリー


ポスターができました!


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高校生のみなさん,未来大の情報ライブラリーを

ぜひ活用してください!

ついでに,未来大のなかを探検してみてね.



=====未来大 情報ライブラリーからのお知らせ=====


この夏限定!高校生のためのオープンライブラリー実施のお知らせ


この夏、高校生のみなさんのために、

未来大学の図書館:情報ライブラリーを開放します。

たくさんの専門書と静かな環境の中で勉強してみませんか?


期間:8月1日(金)〜8月22日(金)

    (休館日:土・日および8月5・6日)

    *8月3日(日)はオープンキャンパスのため開館します。

開館時間:9:00〜17:00

利用内容:閲覧室の利用、図書の閲覧、貸出など


事前の申込みなどは不要です。

身分証明書(学生証など)を持参し、直接情報ライブラリーまでお越しください。


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しんどくても,大切なプロセス

こんにちは.未来大の南部です.


最近の病院プロジェクト.

教員の視点から見ると,とても,とても,興味深い展開に

なっています.


中間発表会に向けて,ものづくりの段階に入りました.

これまで勉強したり話しを聞きに行ったりしたことを踏まえて,

医療の現場で役に立つものをつくるぞ!

と意気込んでいる様子がうかがえたのですが...


先週は,なにやら雲行きがあやしくなっていました.


出てきたアイディアやプロトタイプは,

「これってほんとに必要だろうか」

「これで現場の人の手助けになるだろうか」

と,首をかしげてしまうようなもの.


あんなに現場をじっくり見て,感じて,理解してきたのに,

なんというか,ここにきて,「技術ありき」って感じに

なってしまった.


こういう展開,予想はできたけれど,ちょっとこわい.


現場(観察)から技術(ものづくり)へと重心を変えた

とたんに,自分が誰を,何を支えたいのかが,見えづらく

なってしまったということでしょうか.


でもこれは...

メンバーががんばりやさんであるがゆえなのです.

技術に真剣に取り組んでいるからこそ,そっち側に

大きく振れてしまったのだと思います.


もういちど,現場で感じたことを思い出せれば

だいじょうぶ.

ちょうどいいところに戻ってこれるはずです.


そして迎えた今週のプレゼン.


「えぇー! ほんとに先週と同じ人たちなの?」

って思っちゃうくらい,いい内容でした!


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まだ中間発表の段階なので,粗削りではありますが,

それにしてもめざましい成長です.


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ほんとうの意味で人を支えることができそうな,

たくさんの可能性を見せてくれました.

議論することが,楽しいのなんのって!


詳しい話,まだここには書けないので,

7月11日(金)のプロジェクト学習中間発表会に

ぜひ来てください!


そんな大変身を目の当たりにして,あぁなるほどな,

と思ったのは...


人と技術.

両方をきちんと理解するというのは,とても難しいこと.

技術はあるけどユーザのことはよくわからんって状態に

なりやすい.

(そのあたりのことは,この本にしっかりと書かれてます)


だからこそ先週のように,

「現場を,人を,わかっていない!」

と,がつんと指摘されるプロセスが重要なのですね.


わたしの言い方はちょっとマイルドすぎ.

はっきりと指摘してくださった美馬先生に,感謝です.


時間をかけたアイディアやプロトタイプが,根底から

くつがえされるのは,すごくしんどいことだと思います.


でもそれをちゃんと受け止めて,

「ユーザのことをきちんと理解している技術者」

の姿を見せてくれました.


ほんの数日でこの成長,すごいね.

さすが未来大生.吸収力があって,柔軟で.

いやほんとうに,わたし,こういう部分は見習わなくては

いけないなぁと思っているのです.


ここまでくると心配なのは,がんばりやさんたちが

がんばりすぎちゃうんじゃないかってこと.


発表会に向けて,さいごは体力勝負ってとこあるから,

睡眠も,食事も,しっかりとるんだよ.


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2008年7月 2日 (水曜日)

高校生からの質問

こんにちは.未来大の南部です.


先日,ある高校の「校内ガイダンス」に行ってきました.

たくさんの大学や専門学校が参加し,それぞれのブースで

高校生のみなさんにお話しさせていただく,というものです.


実はわたし,こういうのは初めての体験.


出張講義には行ったことがあるのですが,それは数十名を

相手に1時間ほど,大学のことや研究のことをお話しする

という形式でした.


校内ガイダンスは,次々にやってくる高校生と

じかにお話しできるので,とても楽しかったです.

たくさんの人が公立はこだて未来大学のブースを

訪れてくれました.みなさん,ありがとう!


高校生のみなさんから,いくつも質問がありました.

その内容と回答を,ここで少しご紹介します.


Q:函館は田舎で,生活が不便ってことはないですか?


A:ご心配は,ごもっとも(笑).わたしだって東京から

函館に移るときには,ちょっと不安を感じていました.

ですが,実際に暮らしてみると,不便ってことは

ありません.スーパーやコンビニはどこにだってあるし,

おいしいカフェやレストランは,たぶん東京にも負けません!


暮らすのにちょうどいい規模ってあるんだと,わたしは

ここに来てはじめて知りました.

これまで住んだところでは,自分が「市民のひとり」だなんて

ほとんど感じていなかったのですが,地元との連携を強く

意識している未来大にいると,

「わたしは函館市民です!」

って気持ちになるんです.


東京や札幌と比べると,函館は田舎ってイメージがあるかも

知れませんが,むしろこういう一体感のある地域で暮らす

というのは,人生のなかで貴重な体験になると思います.


Q:大学の寮はありますか?


A:残念ながら,寮はありません.ですが,食事付きの

下宿で暮らしている学生はたくさんいます.

ひとり暮らしをすると,どうしても食事がおろそかに

なりがちですが,下宿であれば問題なしですね.

それに,学年をこえた人間関係ができる点も,

下宿のよいところかもしれません.


わたしも,大学院生時代は玄関,台所,トイレ,風呂が

共同の下宿(食事なし)にくらしていました.

お掃除当番やゴミ出し当番があって,ちょっと大変だった

部分もありますが,みんなと仲良くなったり,おかずを分けて

もらったり,とても楽しかったです.


Q:未来大のサークルは,どんな感じですか?


A:サークルは,たくさんあります.ハンドボールやサッカー,

バスケットなどの運動系,けっこう強いようです.

それに,演劇や合唱などの文化系は,地域で活躍しています.


新しい大学なので,なかったら自分でつくる,ということも

よくあります.たとえば今年のチアダンスサークルなど.

サークル紹介もしますので,ぜひオープンキャンパス

来てください!


Q:未来大は,勉強がたいへんではないですか?


A:むむっ,これはとても難しい質問です.

ここではっきりと言えるのは,たいへんだけど楽しい!って

感じている学生が,たくさんいるということです.

重要なのは「意欲」.大学生になったら(なっても)

がっつり勉強するぞ!って思っていたら,

大学で学ぶことの楽しさがきっとわかります.


そのことを伝えたくて,教員はいっしょうけんめいです.

わたしたち,学びたいという意欲はしっかり受け止めます.

だから,不安に感じなくてもいいと思う.


大変なだけで,自分が4年間なにを学んできたのか

よくわからないっていうのが,いちばん悲しいことですよね.


わたし自身は,大学である先生に出会わなかったら,

からっぽのまま卒業して,まったく違う人生を歩んでいた

と思います.

その先生,笑顔のとてもすてきな人ですが,研究に関しては

とてもきびしかった! そりゃもう,たいへんでした(笑).

でも,すごくきたえられたし,研究の楽しさをたくさん

教えてもらえました.

だからこんどは,自分がその楽しさをしっかり伝えていきたい

とがんばっています.


未来大でみなさんにも,すてきな出会いがあるはずです!


Q:未来大の数学についていけないのではないかと,不安なのですが.


A:いずれここでも詳しくご紹介しようと思っているのですが,

未来大は,数学の先生によるサポートがしっかりしています.

(数3特別授業,数学基礎習熟クラス,などなど)

ついていけないかも,という不安に,とことんつきあいます.


わからなかったら,どんどん先生に聞いてみる.

そういう姿勢や意欲があれば,だいじょうぶ!


未来大が数学に力を入れているのは,それが「大学での学び方」

を知るうえで,とても重要なきっかけになるからです.

高校までの勉強とはまったく違う,楽しさがそこにあります.

その楽しさを共有したい.それが教員の想いなのです.



...とりあえず,今日はここまで.

また少し,熱く語るモードになってしまったかしら(笑).


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